【ニュースで頻繁に報道されている
「北朝鮮の船による”大和碓(やまとたい)”での違法操業」、
能登いか屋さんは、なにか影響を受けているのですか?】
ーはい、そうなんです。
近隣他国船に占領され、日本の好漁場である大和碓から
撤退せざるを得ない状況となっている日本のいか釣り船が、
まさしく当組合の取り扱う”船凍いか”を釣っているいか釣り船なのです。ー
本来この時期、大和碓で漁をする時期なのですが、
11月上旬、やはり数百隻の違法操業船に占領され、
能登小木港の船凍いか釣り船を含めた日本全国の船が
安全確保が難しいと判断し撤退、
現在、大和碓より北上した海域で漁を行っています。
(大和碓とは:日本海の能登半島と大陸の中央に位置し、海底が山脈のように
なっている海域で、日本海有数の好漁場です。
能登小木港のいか釣り船団は、例年初夏と秋冬に漁場としています。)
(11/24現在の状況:石川船団の多くが大和碓で漁ができています。)
【イカがいないと聞きますが、注文しても大丈夫ですか?】
ー大丈夫です。
業務用などの大口のお取引分については、
一部控えさせていただくなど調整させていただいておりますが、
一般のお客様にご利用いただく分につきましては、
十分にご用意いたしておりますので、安心してご利用ください。ー
昨今、全国のお客様からこのようなご質問を受け、ご返答やご説明をさせていただいております。
皆様からのご心配と応援のお声もたくさん頂戴しており、大変ありがたく感謝申し上げます。
本来、”船凍いか釣り漁”は定置網などと異なり、「追い漁」であり、
イカと共に漁場を移動します。
しかし、今年は日本有数の好漁場である大和碓が占領され、
本来のいか釣り漁が出来ない状況です。
そもそもイカ資源が、地球規模での「海洋環境の変化」により減少しており、
前々年からは世界的な大不漁となっております。
業界では「イカパニック」とまで呼ばれている状況です。
そのような中での今年の北朝鮮のミサイル、そして違法操業による日本の漁場占領と、今、日本海のイカ釣り漁は、これまでにない大変厳しい現状にあります。
今年6月、初出港日の前日、北朝鮮が日本海を落下地点としてミサイルを発射。
翌日出港予定だった能登小木港の船凍いか釣り船団は、命を懸けて出漁を決断、
現在も日本海でいか釣り漁を行っています。
当組合は、いか釣り漁師が文字通り“命がけ”で獲ってきたいかを、
水揚げの都度確保し、
これまで通り大切に加工して皆様にお届けしています。